令和3年12月24日 学校だより巻頭言

(学校だより巻頭言と同様)

※校長の方針として、学校だよりや朝会の話を意図的に関連させています。校長ブログをご覧の方もいらっしゃるとのことですので、こちらでも紹介させていただきます。


 2学期を振り返って(新年度に向けて)    

 本日、担任から子供たちに通知表が手渡されました。校長としても一枚一枚目を通し、緊急事態宣言下では取り組むことが難しかった活動についても少しずつ再開できた様子を振り返ることができました。とても幸せな気持ちになっただけでなく、改めて学校の教育活動について考える機会となりました。

 他のお手紙にも書きましたが、2学期に再開された遠足や社会科見学等の学校行事が子供たちにとって非常に重要であり、欠かせないものであるということを再認識しています。まだまだ、新型コロナウイルス感染症により先を見通せない状況ですが、現在皆様からご意見をいただいている“学校評価のための保護者アンケート”などを参考にしながら、子供たちに育みたい力を明確にしたうえで、新しい時代に即した学校行事の在り方等を含め検討し、来年度の計画を立てていきます。

 さて、話を「通知表」に戻します。そもそも「通知表」とは何なのでしょうか。文部科学省は、以前はホームページの中で、「保護者に対して子供の学習指導の状況を連絡し、家庭の理解や協力を求める目的で作成」と一般的な位置付けを説明しており、記載する内容や年間に発行する回数どころか、発行の有無についても学校の判断としています。

 最近、私はこの“通知”とい言葉に「これでよいのか」と疑問をもつようになりました。確かに、「保護者に連絡するもの」ということであれば、“通知”なのかもしれません。しかし、本当に必要なことは“課題”(“問題”ではなくお子様の指導方針等)を学校とご家庭、そしてお子様が共有して同じ方向を向き、それぞれができることに取り組めるようにすることなのではないでしょうか。

 本校も、現在はまだ「“通知”表」です。次年度に向け、改善が必要かもしれません。手に取られた「通知表」をもとにお子様と2学期を振り返っていただき、新年に向けた目標についても話し合っていただければ幸いです。もちろん、ご不明な点は担任までお尋ねいただきたいですし、ご心配な点やご家庭で設定した目標については、遠慮なく担任にお伝えください。

子供たちにとって、新年が、目標に向かって安心して前進できる1年になることを、若松小のすべての職員が願っています。本年も大変お世話になりました。新しい年も何卒よろしくお願いします。